ヴィクトル・フランソワ・フェティーク
ヴィクトル・フランソワ・フェティークはミルクールで生まれ、シャルル・クロード・ウッソン、シジズベール・マリーン、エミール・ミケル、シャルル・ニコラ・バザンらに製作を学んだ。初期の弓は小振りなヘッド、カーブを描き留め継ぎされたヒールなどの特徴を持つ。1901年にはパリに移り、カレッサ&フランセの工房に入った。その後の12年間は、同僚であったクロード・トマッサンの作品の持つ独自性、例えば丸みを帯びたフェルールなどの特徴を取り入れつつ、自身のモデルの進化を形成する期間であった。1913年には独立し工房を構え、特に1915年から1933年の間に多くの弓を製作した。
1921年から1926年の間はアルベール・トマッサンやルイ・モリゾー(ペール)らがミルクールで製作した弓をパリに送らせるなど、別の工房製作者をアシスタントとして頼るようになった。彼のモデルは、小振りなヘッドと、ぺカットに似たスロート、丸みを帯びたフロッグ、2つピンを施したシングルピースのアジャスターなどの特徴を持つ。
彼の作品は、フェティーク本人、兄弟、子、甥のアンドレ・リショームらの製作によるものと、そうではない工房製のものの、大きく2つに分けられ、前者は20世紀初めに於ける最も優れたフレンチ弓として評価されている。彼のスタンプである「Vtor Fetique a Paris」は両者に於いて見られる。
(https://www.bunkyo-gakki.com/library/dictionary/detail/119)
FÉTIQUE, VICTOR
Born at Mirecourt, 1872. Son of Charles. Apprenticed to Fournier-Maline, Ausson, and Miguel. Worked for Bazin, also Caressa and Français at Paris, 1901. Established own premises in the French metropolis, 1913. Title of “Greatest archetier in France” conferred on him at the Paris Exhibition, 1927. Died 1933. Produced 14 different models, some being exact reproductions of the Tourte, Lupot, Voirin, etc. Also an original design having an elliptical stick with canted sides affording the maximum of resistance and elasticity. Every bow a complete work of art. Stamped “Vtor Fétique à Paris”. Gained medals at Brussels, Barcelona, London and Livorno. £35, 1959.