バイオリン / ジュゼッペ・ルッチ (1910-1991)
イタリア ローマ 1980年製
• 師匠と活動地
ジュゼッペ・ルッチは、ピエトロ・ボルギに師事したヴァイオリン製作者です。ラヴェンナで活動した後、1953年に43歳でローマへ移り住みました。
• 製作スタイルと影響
彼が好んで使ったモデルはストラディバリですが、グァルネリやグァダニーニのスタイルからも影響を受けています。
• 楽器の特徴
使用する木材は非常に高品質で、職人技も優れています。仕上げには主にオレンジ色のニスが使われており、見た目にも美しい楽器です。
• ラベルと署名
ローマに移住した後は、楽器のラベルに新しい住所が記されるようになり、彼の署名が入っていることも多く見られます。
• ブランド刻印
1967年以降の作品では、楽器の裏板の内側やエンドピンの上部にブランドの刻印が施されることが一般的になりました。
88-12147